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建築事業部

静かなブーム?『高層木造ビル建築』とは?

今回の記事では、近年の技術革新により当社を含む建設業界で「静かなブーム」となりつつある『高層木造ビル建築』にスポットを当て、静かなブーム?『高層木造ビル建築』とは?と題して実例を交えながら詳しく解説していきたいと思います。

では、今回もさっそく最初のセクションから!

 

■本当に『高層木造ビル』が実現できるの?

 

 

今回のお話を進めるにあたって欠かせない存在である『高層木造ビル』というカテゴリーですが、ほとんどの方は「そんなもの実現できるのだろうか?」という目で見ているかもしれません。

しかし、すでに大手ディベロッパーや建設会社などでは、さまざまなスタイルで『高層木造建築物』にチャレンジしている例もあり、2022年には日本の大手建設会社が、地元オーストラリアの企業とタッグを組み、『木造ハイブリッド構造』としては世界一の高さとなる182mの超高層ビル建築(オーストラリア国内に建設)を受注した、というニュースも入ってきたほどです。

 

そして、海外だけでなく国内でも、同年5月神奈川県横浜市中区に「純木造耐火建築物」としては国内最高の44mの高さを誇る地上11階、地下1階の『高層木造ビル』が完成するなど、決して遠い海の向こうの話ではなく、今現実に起こっている「ムーブメント」でもあります。

以下に、これらのような『高層木造建築物』が可能になった理由をまとめてみました。

 

【木造建築技術の革新的な進歩】
最も大きな理由としては、木材の強度や耐久性を向上させる技術が進歩し、高層建築に対応できるようになったことでしょう。

木材の品種や接着剤の改良をはじめ、より強度の高い集積材の研究・開発が行われ、高層建築に必要とされる「強度や耐久性を兼ね備えた木材」がようやく実現しています。

 

【建設業界における環境への配慮】

木材は再生可能な資源であり、建築において二酸化炭素を吸収することができます。そのため、建設業界では早くから環境に配慮した建築手法として『高層木造建築物』に注目してきました。

 

【十分な耐震性の確保が可能に】

前述のような技術革新により『高層木造建築物』においても、十分な耐震性を確保する技術が開発され、安全性が高まりました。

加えて、木造建築の場合、地震の揺れに対して柔軟に対応することができるため、高層木造ビルでも同様に耐震性を確保することができます。

 

これらの点からも分かるように、もはや『高層木造ビル』は夢のような話ではなく、十分に実用ができる「高層建築の選択肢のひとつ」となっているのです。

 

■『高層木造ビル建築』でも揚重・荷揚げがキーポイントになる?

 

 

もはや現実のものとなった『高層木造ビル』ですが、その建設にはこれまで以上に揚重・荷揚げがキーポイントになると考えられます。

この理由についても以下にまとめてみましたので、まずはご一読を。

 

【『高層化による構造上の制約』に対応】

木造建築物の高層化に伴い、建物の自重や風荷重、地震荷重などさまざまな『荷重』が大きくなります。

同様に耐震性能や安全性の確保のため、建物の基礎や柱、梁などの構造部材が大きくなります。そのため、建材の量が増え、重量も増加するでしょう。

これらの制約により、建築資材や設備機器などの揚重・荷揚げ作業には『高い技術力』が必要とされるだけでなく、高層化に伴い複雑化した建物の形状により、作業場所の確保やクレーンの選定など、揚重・荷揚げ作業に求められるハードルも高くなるでしょう。

 

【高い安全性の確保が可能な技術力】

『高層木造ビル』の建築においては、前述の通り「建物の高さや形状によって、揚重・荷揚げに関する制約」が生じると考えられますが、建物の高さが高くなるほど、荷揚げ時の揺れや風圧などの影響が大きくなり、安全性を確保するためには高度な技術力が必要とされるでしょう。

加えて、現場では、安全帯の着用やクレーンオペレーターの技術力向上、作業スタッフの教育訓練など、徹底した安全対策も求められるため、安全意識の高い人材が必要となるはずです。

 

【『環境配慮型建築』の浸透のために、レベルの高い作業が求められる】

現在『高層木造ビル』建築は、こちらも前述の通り「地球温暖化や環境破壊の問題に対する解決策のひとつ」として注目されている事業です。そのため、建設業全体に「長期的な視野に立った建築のあり方」を提唱する、いわゆる『環境配慮型建築』の浸透において重要な位置を占めています。

そのような観点から、揚重・荷揚げ作業においても環境への配慮が求められることになるでしょう。揚重・荷揚げ作業全般で「省エネルギー性や環境負荷の少ないものを選択する」ことができる人材が重要となります。

 

何度か登場していますが、当ブログの過去回でも、これらのような「環境に配慮した建設業界の取り組み」を詳しくご紹介していますので、興味のある方は以下のリンクからご覧ください。

→該当記事はこちらから

 

さて、続いては恒例の「オマケ」セクションです。

 

オマケ:近年の建設業界における『木造建築の技術革新』事情とは?

  

今回のオマケは、このテーマとも関連性の深い、近年の『木造建築の技術革新』事情について考察してみましょう。

 

従来の木造建築には、環境負荷が大きく、地震や風などの自然災害に弱いという大きな課題がありました。

しかし、近年では、このような課題を克服するために、さまざまな研究開発・技術革新が行われています。

以下にいくつかの事例をまとめてみました。

 

【木質断熱材の進化】

従来、木造建築において断熱材として使用されていたグラスウールやウレタンフォームなどは、環境負荷が大きく、また耐久性にも課題がありました。

しかし、木質断熱材の性能が向上したことで、木質繊維を原料とした、環境に優しいだけでなく高い断熱性能を持つ建材が実現するようになり、コステ面でも安定してきたことから、従来の断熱材に代わって使用されることが増えています。

 

【力学的性能の向上】

従来の木造建築には「耐震性や風圧耐性が低い」という弱点がありました。

しかし、最近では、FRP(繊維強化プラスチック)や、木材を高密度で集積・圧着して製造されるCLT(直交集成板)や高密度集成材などの研究開発が進んでいます。

FRPやCLTなどの集成材を柱や梁の補強などに使用することで、従来の木造建築よりも強度が増し、地震や風に対する耐久性が向上します。

また、FRPやCLTは、木材の利点のひとつである「軽量」でありながら耐久性に優れているため、今後さらに建築材料としての利用が増えていくことでしょう。

 

この他にもさまざまな事例がありますが、木造建築は従来に比べ、より高性能で環境に優しい建築物に進化しています。今後も木造建築の技術が進化し、より高性能で持続可能な建物が実現されることが期待されます。

では、今回最後のセクションへと参りましょう!

 

■今後さらに発展が?『高層木造建築』の将来に期待!

 

 

このように、近年の『高層木造建築』の躍進は目覚ましいものがありますが、今後はこれらの木造素材と「鉄骨」などを組みあわせた「木造ハイブリッド構造」などにより、さらなる発展が期待できる市場となるでしょう。

例えば、冒頭でご紹介した「オーストラリアでの182m高層木造ビル」では、7階から上がCLTと鉄骨の「木造ハイブリッド構造」となると発表されています。

 

皆さんもごぞんじの通り、我が国日本は世界的にも有名な『地震大国』でありながら、法隆寺など時を超えて現存する木造建築物も数多く、もはや「お家芸」として木造建築が根付いています。

これらの高度な技術をベースに、我が国は今後も世界的に『高層木造建築』の発展をリードする存在でありたいものですね。

 

まとめ:『高層木造ビル建設』にも参加する可能性が?当社のお仕事をはじめてみませんか?

 

さて、今回は当社も属する建設業界のトピックとして『高層木造ビル建築』の話題をお送りしましたがいかがでしたか?

『高層木造ビル建築』だけでなく、さまざまな建設現場で活躍する、当社への応募の仕方はカンタン、ラクラク!

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それでは、面接であなたとお会いするのを楽しみにしています!