揚重・荷揚げ機器のメンテナンスは面白い!?
今回の記事では、当社の仕事でも数多く活躍しており、もはや欠かせないものとなっている「揚重・荷揚げ機器」にスポットを当て、特にその「メンテナンス」に着目する形で、揚重・荷揚げ機器のメンテナンスは面白い!?と題して実例を交えながら詳しく解説していきたいと思います。
では、今回もさっそく最初のセクションから!
■タワークレーンのメンテナンスってどんなもの?
当社のホームページでもひときわ目立っている、揚重・荷揚げ機器の花形といえば、やっぱり高層ビルや大型建造物の現場における「タワークレーン」ではないでしょうか?
これからこの仕事を始めてみようと考えている皆さんの中でも疑問に思っている方も多いかもしれませんが、これらタワークレーンには主にふたつの種類があり、ベースごと上階に移動する『フロアクライミング方式』とクレーンの主軸になる「マスト」を継ぎ足して上階へ移動する『マストクライミング方式』に分かれています。
しかし、メンテナンスの分野においては、これらの種類による違いはあまりなく、ほぼ共通の方法が使われているようです。
具体的なメンテナンスについて、以下にまとめてみました。
【定期的な点検を必要とする】
タワークレーンをはじめとするあらゆる工事機器は、作業における事故防止と安全への配慮から、定期的に点検する必要があります。
一般的にタワークレーンは、マスト、ジブ、ブーム、ワイヤーなどの各パーツで構成されていますが、これらを定期的に細部まで摩耗や損傷がないか確認します。
仮に摩耗や損傷が見つかった場合は、すぐに修理または交換を手配するべきでしょう。
【適切な潤滑を行う】
タワークレーンだけでなく工事機器の可動部品は、常に適切な潤滑剤で潤滑する必要があります。
この作業により、部品の摩耗や損傷を防ぐことができるだけでなく、異常な動作や動作不良などによる事故を防止することにもつながります。
【適切な清掃を行う】
各部品は定期的に清掃して、ほこりや汚れを取り除くことで、部品の腐食や故障を防ぐことができます。
【適切な保管を行う】
タワークレーンを保管する際は、劣化や破損を防ぐため安全な場所に保管する必要があります。
また、直射日光や雨にさらされる場所での保管は、各部品の腐食や硬化などのおそれがあるため、可能な限り避けるべきでしょう。
【資格のある専門家にメンテナンスを依頼する】
タワークレーンをはじめ、工業機器のメンテナンスは各工事機器の安全かつ効率的な動作を保つためにも、必ず『メンテナンス資格を持つ専門家』に依頼しましょう。
タワークレーンは工事機器の中でもかなり規模が大きなものであるため、これらを通じて『大型工事機器のメンテナンス方法』の基本を学ぶことができるでしょう。
■フォークリフトのメンテナンスってどんなもの?
続いて、こちらも揚重・荷揚げの現場でよく見かける「フォークリフト」ですが、こちらのメンテナンス方法についてもまとめてみました。
【日常的な点検を行う】
フォークリフトの作業開始前には、機械の全体的な状態を確認するために日常的な点検を行う必要があります。
フォークリフトは、タイヤ、ブレーキ、ステアリング、警告装置、ホーン、ライト、ベルト、液体(油、冷却水など)、リフトとチルト機構、そしてバッテリーまたは燃料システムなど、多岐に渡る部品・セクションによって構成されています。
そのため、これらが適切に動作しているかを日常的にチェックしていれば、いち早く異常に気づくことへとつながりますし、高価な機器を長く使い続けられるようにもなるでしょう。
【定期的な保守を行う】
フォークリフトの機械部分は定期的に潤滑剤で保たれるべきであるため、ベアリング、チェーン、およびその他の可動部品などへの定期的な注油など、保守管理が欠かせません。
【予防的メンテナンスを行う】
機器の寿命を延ばし、大規模な修理を避けるためには『予防的なメンテナンス』も重要となります。
『予防的なメンテナンス』の具体例には、自動車度と同様の定期的なオイル交換、フィルター交換、ブレーキパッドの交換などが挙げられるでしょう。
【バッテリーまたは燃料システムのメンテナンス】
比較的小規模や室内の現場で使われる電気フォークリフトの場合、バッテリーの維持・管理も重要です。
逆に屋外の現場で使われることが多い燃料駆動のフォークリフトの場合、定期的な燃料システムのメンテナンスとフィルターの交換が必要です。
【各種安全装置の確認】
安全装置(シートベルト、バックアップアラームなど)は、作業における安全性を高めるためにも定期的に確認し、必要な修理や交換を行うべきでしょう。
【適切なトレーニング・資格】
フォークリフトの操作者はもちろん、これらの機器をメンテナンスするスタッフは、常に最新のメンテナンス手順を理解し、継続して適切なトレーニングを受けている人に限られます。
この他、フォークリフトに関しては当ブログの過去回でも詳しくご紹介していますので、気になる方は該当記事も合わせてご覧ください。
■自走式クレーンのメンテナンスってどんなもの?
さきほどご紹介した「タワークレーン」とは異なり、自ら現場を移動することが可能な『自走式クレーン』と呼ばれる機器にも、適切なメンテナンス方法があります。
ただ、自走が可能であるために適切なメンテナンス方法としては、ここまででご紹介した2つの機器(タワークレーン・フォークリフト)のメンテナンス方法を合わせた形となるでしょう。
【自走部分・キャタピラ部の定期的な点検・保守】
自走式クレーンの場合、クレーンとして動作する部分の保守・点検に加え、自走部分の保守・点検が必要となります。
タイヤ、またはキャタピラ、ブレーキ、ステアリング、警告装置、ホーン、ライト、そして燃料システムなども常に点検し、異常がないか確認するようにしましょう。
■揚重・荷揚げ機器のメンテナンスを知れば、その作業がより理解しやすくなる?
ここまでの内容で、揚重・荷揚げの現場で使用される機器の、基本的なメンテナンス方法がどんなものかご理解いただけたかと思います。
ただ、これらのメンテナンス方法は、前述した通り「専門的な資格を持つ人」が実践するものがほとんどであり、当社の仕事を始める上で必ず覚えるべき知識やノウハウではありません。
しかし、これらの知識やノウハウを知ることで、揚重・荷揚げをはじめとした建設業界の仕事において、いくつか「大きなメリット」を得ることができるでしょう。
以下に、そのメリットをまとめてみました。
【安全性が向上する】
適切なメンテナンスにより機器が設計通りに機能し、予期しない故障や事故を防ぐことを可能にしてくれます。
この意識が高まれば、作業当事者だけでなく、周辺の作業スタッフの安全も確保でき、現場全体の安全性を向上させることにもつながるでしょう。
【コストの削減が可能になる】
適切なメンテナンス方法が周囲に定着すれば、周辺の作業スタッフも予防的な措置の重要性を理解し、故障の早期発見が可能になる環境が構築しやすくなります。
そうすれば、結果的に修理費用や部品交換費用を削減へとつながり、現場全体でのコスト削減にも貢献できるでしょう。
【機器の寿命を延長できる】
各種工事機器の劣化を防ぎ、機器の寿命を延ばす運用方法が根付くことで、新しい機器への投資が不要になり、経済的な利益を享受する可能性が高くなります。
【現場全体の生産性が向上する】
適切なメンテナンスによって機器のダウンタイムが少なくなれば、常に最大効率で作業を進めることができ、現場単位で生産性が向上するでしょう。
【より高い信頼性が確保できる】
定期的なメンテナンスを行うことで、各種工事機器がカタログスペック通りの信頼性を発揮することが期待できます。
私たちにとって揚重・荷揚げ機器は、あくまで「道具」のひとつに過ぎませんが、手塩にかけて十分な手入れ・メンテナンスをすれば「信頼の置けるパートナー」へと成長してくれます。
その過程を面白く感じられる人であれば、きっとこの仕事も面白く感じられることでしょう。
まとめ:さまざまな揚重・荷揚げ機器を駆使する当社のお仕事をはじめてみませんか?
今回は、揚重・荷揚げ作業には欠かせない機器のメンテナンスについて、詳しい解説をお送りしましたがいかがでしたか?
日頃からお世話になっている機器が、しっかりとメンテナンスされて大活躍している、当社への応募の仕方はカンタン、ラクラク!
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