「荷揚げ屋」は人気。AI時代でも需要が急増する3つの理由
一年の終わりが近づくと「来年はどんな働き方をしようか」と考える人が自然と増えていきます。世の中の動きも落ち着いて振り返りやすく、気持ちを切り替えるタイミングでもありますよね。
もちろん建設業界でもこの時期は、翌年以降の需要やプロジェクトの計画が明らかになり、業界全体の流れが少し見えやすくなる時期です。
そんな中、建設業界はもちろん、広く世の中でひそかに注目が高まっているのが、私たちハンズの「荷揚げ屋(揚重・資材搬入)」という職種です。
普段の生活ではあまり耳にしない職種ですが、実際には建設現場の初動を支える、欠かすことのできない専門職。当社ハンズでも、若い方の応募や問い合わせが増えてきており、未経験から挑戦する人も多くなってきました。

「聞いたことはあるけど、どんな仕事なのかわからない」
「体力仕事って聞くけれど、続けられる?」
「ロボット化でなくなるって本当?」
こうした疑問を持つ方は多いはずです。
そこで本記事では、「荷揚げ屋」に関する基礎知識から、2026年以降で変化が予想される建設需要、AI・ロボット化との関係、人手不足の影響、そして当社で働くメリットまで、できるだけ分かりやすくまとめていきます。
結論から言えば、荷揚げ屋は「これからも必要とされる仕事」であり、未経験でも挑戦しやすい将来性のある職種です。本記事ではその理由を順を追って解説していきます。
■「荷揚げ屋」とはどんな仕事?

――“体力だけじゃない”現場を動かす専門スタッフ
まずは「荷揚げ屋とは?」という基本中の基本から見ていきましょう。
「荷揚げ屋」とは、建設現場で使用されるさまざまな建築資材を「トラック→現場→各階へ搬入」していく専門職です。
扱う資材は多種多様で、具体的には
・石こうボード
・軽量鉄骨(LGS)
・床材・フローリング
・住宅設備(ユニットバスなど)
・建具・扉
・タイル・手すり
など、現場の種類によっても変わります。
住宅・ビル・商業施設・物流倉庫など、現場によって搬入方法や動線はまったく異なるため「段取り・安全意識・状況判断力」が非常に重要な仕事でもあり、単なる力仕事ではなく、現場をスムーズに動かす「段取りにおいてのプロデューサー」でもあります。
言い換えれば、現場が動き出すための“土台づくり”を担う仕事。
当社でも、「現場の流れを作るのは荷揚げ」と考えています。
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未経験者が多く、スタートしやすい
荷揚げ屋は専門性のある仕事ですが、ほとんどの人が未経験スタート。
大切なのは体力と、チームで協力する姿勢です。
当社でも、新人はまず安全研修と基礎トレーニングからスタートするため、「初めてだけど大丈夫かな…」と心配する方でも問題ありません。
■建設市場の拡大が“荷揚げの仕事量”を押し上げている

――2026年以降の追い風が続く理由
荷揚げ屋の将来性を語るうえで、大前提として知っておきたいのが 建設市場そのものが拡大傾向にある という事実です。
ここでは、シンプルで分かりやすい建設市場データを引用します。
出典:CREX GROUP「日本の建設市場規模(2025)」
データによると、
- 2025年度の建設投資額は6兆円(見込み)
- 過去最高水準に近い
- 特に民間建築投資が全体を牽引
- 建築分野が建設投資全体の約65%
という、大きな市場規模が示されています。
ここから読み取れるポイントは、
「建設現場が未来に向けて動き続けている」ということです。
つまり、
◆建設量が増える → 資材の量が増える
だからこそ荷揚げ屋の仕事量も増えていく、と考えられるので。
さらに重要なのは、2026年以降に大きな波が控えていることです。
▼2026年以降に控える“需要の波”
- 大都市圏の大型再開発ラッシュ
- マンション建替え需要の本格化
- 住宅ストック更新のピーク
- 老朽化インフラ(道路・橋・鉄道)の更新
- 物流施設の増設(EC需要の増加)
- オフィスの機能刷新・改修工事
- 公共施設の改修
これらがほぼ同時期に重なると言われています。
つまり「新築が増える」+「今ある建物の更新が増える」
という状態になるため、建設資材そのものの量が爆発的に増えるのです。
当然、資材の搬入を担う荷揚げ屋の仕事量も増え、“爆発的な需要”が期待できる時期に入っていきます。
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「景気の波に左右されづらい」という強み
建設市場は景気の影響もありますが、
- インフラ更新
- 住宅の修繕・改修
- 老朽化対策
といった“やらないといけない仕事”が多く、完全には落ち込みにくい、と言われています。
荷揚げ屋はこの“必要不可欠な分野”に属しているため、
消えづらく、安定感のある仕事 と言えます。
■深刻化する「若手不足」×「高齢化」

――荷揚げ屋にとっては“追い風”となる構造変化
建設業界では、以前から言われている「若手の不足」と「高齢化」 がついに本格的な課題となりつつあります。これは私たち「荷揚げ屋」の将来性を考えるうえで欠かせない視点です。
ここで、ハンズの採用ブログで紹介されているデータを引用します。
こちらの記事では、建設業全体の年齢構成について
- 55歳以上:35%前後
- 29歳以下:11%ほど という現実的な数字が示されています。
つまり、
「高齢化が進む一方で若手がなかなか入ってこない」
という深刻な“逆ピラミッド構造”が起きているという訳なのです。
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高齢化でベテラン離脱→若手が一気に必要になる
今後数年で、55歳以上となる多くの方が現場を離れていきます。
同時に、前述の通り建設需要は高止まりしていくため、「現場を動かす人」が足りなくなるのは明らかです。
特に荷揚げ作業は、現場の初動に不可欠であり、施工職人よりも早く人手が必要になることが多い業務。
つまり、
物量は増えるのに、
若手は少なく、
ベテランは引退し、
現場は回し続けなければいけない という状況が続いているのです。
これが「荷揚げ屋は今後しばらく仕事がなくならない」と言われる根拠のひとつです。
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未経験者への受け入れが広がっている
若手が少ないということは、裏を返せば
「未経験でも入りやすい」ということを意味します。
当社ハンズでも、
- 20代後半〜30代の転職者
- 飲食・販売・サービス系からの転職
- 元々は全く別の業界にいた人 など、多様なバックグラウンドを持ったスタッフが活躍しています。
“現場の仕事は最初の一歩が不安” という声も多いですが、むしろ今は「経験よりも意欲と丁寧さ」が評価される時代です。
若手が足りていないという構造的な理由もあり、
現在の「荷揚げ屋」はこれから挑戦したい人にとって絶好のタイミングだと言えます。
■ロボット化・AI化はむしろ“補助役”

――荷揚げ作業が人に残る理由とは?
「AIやロボットに仕事が奪われるのでは?」という疑問は、今の時代どの業界でも聞かれるテーマです。
荷揚げ屋についても不安を抱く人はいますが、心配ご無用です。
実際には「AI・ロボットの進化=すぐ代替される」という構図にはならない可能性が非常に高いためです。
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研究段階のロボットはあるが、適用範囲はかなり狭い
ここでまた確かなデータをご用意しました。
「建設自動化を扱う論文」をご紹介します。
出典:arXiv「Construction automation via robotic fastening」(英語サイト)
英文で「何がなんだか良く分からない!」という方もいらっしゃると思いますが、この論文は「構造部材を固定するロボット」についての研究で、要約すると、
- 一定の形状
- 一定の位置
- 反復可能な作業 に向いている技術をご紹介しています。
しかし、私たちが担う「荷揚げ作業」は、まったく逆の特性を持っているのです。
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荷揚げ作業がロボットに向かない理由
荷揚げ作業はとにかく“変動要素”が多い仕事です。
例えば、
- 資材の大きさ・形・重量が現場ごとに全部違う
- 搬入ルートが毎回違い、臨機応変さが必要
- 障害物や人の動きを瞬時に判断する必要がある
- 危険ポイントをリアルタイムで察知する必要がある
- マンション・ビル・戸建て・倉庫すべて構造が違う などなど。
つまり、画一的で繰り返しが多い作業とは真逆の世界にあります。
そのため、業界では「ロボット化が進んでも“完全自動”ではなく“部分的な補助”にとどまるのでは?」と考えられています。
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実際の現場では“人×道具”が主流
近年では、
- 電動台車
- 揚重機器
- クレーン
- エレベーター養生と段取りの最適化 など、荷揚げをサポートする機材が増えています。
当社でも「使える道具は積極的に使う」という基本スタンスで、安全・効率を両立させています。
ただし、
どんなに機械が進化しても“最後の判断”は人が行う という構造は今後も変わりません。
建設現場は一件として同じ状況がなく、臨機応変な対応力が必要。
そのため荷揚げ屋は、ロボット化時代でも“残る仕事”として評価されているのです。
■「荷揚げ屋」として働くメリット
――「未経験でも始めやすく、続けやすい」仕事
ここまで、荷揚げ屋という仕事の背景や将来性について述べてきました。
ここからは、実際に働く側の視点に立って「どんなメリットがあるのか?」 を具体的にまとめていきたいと思います。
ハンズでは、多くのスタッフがまったくの未経験からスタートし、今では現場を引っ張る存在として活躍しています。
ここからはその理由となる“働きやすさ”を順に紹介します。
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未経験からでも挑戦しやすい
荷揚げ屋は、専門的な資格や建設の知識がなくてもスタートできる職種です。
もちろん、体を使う作業なので慣れは必要ですが、当社ハンズでは
- 現場に入る前の安全研修
- 道具の使い方
- 資材の持ち方・運び方
- 現場での声掛けのやり方
などを研修センターや現場などで丁寧に教えるため「本当に初めてなんですが…」という方でも安心して始められます。
未経験者が活躍している背景には、技術以外にも
「経験よりも丁寧さ・安全意識・協調性」が評価される仕事だから、
という明確な理由があるのです。
-
頑張りが収入に反映されやすい
荷揚げ屋は「どれだけ丁寧で安全に、効率よく作業できるか?」という点がわかりやすく現れる仕事です。
そのため、
- リーダー業務への昇格
- 高単価の現場を任される
- リピート依頼を受ける など、スキルに応じてしっかり評価される職種でもあります。
このように当社では、
「頑張りや現場からの信頼=そのままチャンスにつながる」
という仕組みが根付いており、キャリアアップしやすい環境があります。
-
仕事が途切れにくい
先程も触れましたが、建設市場は今後も高い需要が続くと言われています。
特に荷揚げの仕事は
- 新築工事
- 改修工事
- インフラの更新
- 大規模修繕 など、幅広いジャンルで必要とされるため、仕事がなくなる心配が少ないのが特徴です。
「安定した仕事を持ちたい」
「長く続けられる職を探したい」という方には、とても相性の良い職種です。
-
チームで動くから安心!
揚重・荷揚げ・資材搬入の仕事は、基本的に複数人で行います。
- 重い資材は分担して運ぶ
- 危険箇所を声掛けして確認する
- 無理がないように作業量を調整する など、常に周囲を気にかけ合いながら進めていきます。
当社でも、
「チームワークの良さが現場の質を決める」
という考えのもと、働く環境づくりに力を入れています。
ハンズの場合、頼りになる先輩スタッフがそばにいるからこそ、不安があってもすぐに相談できるのも大きなメリットです。
■あなたのギモンをまるっと解決!Q&Aコーナー
ここでは、応募前によくいただく質問にお答えします。
実際の応募者から寄せられた疑問をもとに構成しているため、リアルな内容になっています。
Q1:体力に自信がなくても大丈夫ですか?
A:最初は多少の筋力や持久力が必要ですが、続けていくうちに自然と体が慣れてきます。
無理な作業はチーム全体で避けますし、道具や台車、エレベーターを併用するため、想像以上に「力だけで押し切る作業」は少ないです。
Q2:ロボット化で仕事が減るのでは?
A:その心配はあまりありません。
先程も解説したように、荷揚げ作業は現場ごとの条件が異なり、完全自動化が非常に難しい仕事であるためです。
当社でも
「機材で補助できる部分は積極的に使用・最終判断は人が行う」
という形で“便利さと人の判断力”をうまく組み合わせています。
Q3:本当に未経験でもついていけますか?
A:問題ありません。
むしろ当社ハンズでは、未経験から現場リーダーになったスタッフが多数います。
「まずは簡単な作業から」
「先輩と一緒に動きながら覚える」
という形でスキルを磨いていけるため、働きながら自然と成長できます。
Q4:どんな人が荷揚げ屋に向いていますか?
A:こんな人が当社や荷揚げ屋には向いているのでは?
- 体を動かすのが好き
- 丁寧に作業できる
- チームワークを大切にできる
- 現場の安全を守れる
こうした姿勢を持つ方がとても向いています。
未経験であっても、このような「スタンス」がある方は、比較的長く活躍している印象がありますね。
■まとめ
ここまで、荷揚げ屋(揚重・資材搬入)の仕事内容から、2026年以降の建設需要、AI・ロボット化との関係、人手不足と高齢化の影響、そして当社ハンズで働くメリットまで、幅広く解説してきました。
改めてポイントを整理すると、荷揚げ屋は 「今後も必要とされ続ける可能性が高い仕事」 です。その理由は大きく分けて3つあります。
・建設投資が高水準で推移していること
新築・改修・インフラ更新など、社会的に“やらざるを得ない”工事が今後も続くため、資材搬入の需要は途切れません。
・若手不足・高齢化により、現場での人手が足りないこと
経験のあるベテランが減少し、若手が入りにくい構造が続く中、未経験でも挑戦しやすい環境が広がっています。
・ロボット化しても完全に代替しづらい作業であること
現場ごとの条件が異なる荷揚げ作業は、最終的な判断や安全確認を人が行う必要があり“消えにくい仕事”とされています。
そしてもうひとつ大切なことがあります。
それは、荷揚げ屋は「挑戦へのハードルが比較的低く、努力がしっかり評価される仕事」だという点です。
当社ハンズでも、
- 未経験から現場の中心へ
- チームを支えるリーダーへ
- 高単価現場を任される実力者へ といったキャリアアップを実現したスタッフが数多くいます。
もちろん、体を使う仕事ですから無理は禁物です。でも、日々の現場で「できること」が増えていく感覚や、仲間と協力して建物を形にしていくやりがいは、なかなか他では味わえません。
「手に職をつけたい」
「未経験から始められる安定した仕事がほしい」
「働きながら体力もつけたい」
そんなあなたにとって、ハンズは現実的で、なおかつ将来性のある選択肢のひとつかもしれません。
来年の働き方を考えている今だからこそ、新しい一歩を踏み出してみませんか?当社は、あなたのその挑戦を全力でサポートします。









