そろそろ頭に入れておきたい『ユニフォームの防寒対策』
今回の記事では、今後の揚重・荷揚げ作業の行く末を左右する、と言って決して過言ではない『ユニフォームの防寒対策』をテーマとし、そろそろ頭に入れておきたい『ユニフォームの防寒対策』と題して、実例を交えながら詳しく解説していきたいと思います。
では、今回もさっそく最初のセクションから!
■最も大切なことは『断熱性と通気性・透湿性の両立』
まず『防寒対策』のための予備知識として「人はなぜ汗をかくのか?」という所からご紹介していきたいと思いますが、おそらく大半の方が「そりゃもちろん体温調節のため」と理解されていることでしょう。
しかし、この「体温調節」は重要な要因ではあるのですが、実は「それ以外の要因で汗をかくケース」が存在しています。
例えば、冷や汗や緊張による発汗の場合、原因となっているのは「ストレスなど精神的な要因」であるため、この場合は「交感神経への刺激」によって汗をかいている、と考えることができるのです。
また、作業などの身体活動においては、筋肉の動きによっても体温は上昇しますが、この上昇した体温も、私たちの体は「発汗によって調節」しようとします。
ということは、例え寒い季節であったとしても、身体活動や精神的刺激があれば、問答無用で発汗してしまうケースがあり得る、というわけです。
ですので、ただ『断熱性が高いだけの防寒対策』では、いつまでたっても服の中の体温は下がらず、汗をかき続けることになります。
同様に『通気性・透湿性(※注1)が良いだけの防寒対策』では、少量の汗でも気化熱によってすぐ体温が逃げて行ってしまい、いつまでたっても温まらないままとなってしまうでしょう。
※注1:透湿性とは、蒸気状態の水分をウエアの外に逃がす性能のことで、汗をかいても「蒸れにくいウエア」を指しています。
このことからも分かるように、優れた『防寒対策』には『断熱性と通気性・透湿性の両立』が必要不可欠になるはずです。
また、当ブログの過去回でも『防寒対策』に関連する話題をご紹介していますので、興味のある方は以下のリンクからご覧ください。
■作業に集中すれば、冬場でも汗をかくのは当たり前!
前述したように、揚重・荷揚げ作業をはじめとする身体活動によって、例え真冬の厳寒期であっても、ほとんどの方が汗をかくことになると思います。
もちろん、集中して作業に取り組んでいれば、自然と体温は上昇するため、ユニフォームにおける『通気性・透湿性』は、冬場であっても重要なファクターであると考えられるでしょう。
また、発汗によって体温が下がるプロセスを考えた場合、ユニフォーム内部で発汗することに関しては、それほど怖くはないのですが、インナーウエアによっては「通気性・透湿性に比べて吸水性が高いあまりに、吸い込んだ汗を効率的に乾かすことが難しくなり、ウエア内に留めてしまう」危険性もあります。
ですので、前述した通り『断熱性と通気性・透湿性の両立』こそが『ユニフォームの防寒対策』における最重要課題となるのです。
この両方の機能を高めたインナーウエアや防寒具は、まだまだ数少ないものの、市場にも出回っていますが、わりかし高価であり「普段使いレベル」で使用するには金銭的に苦しい方もいらっしゃるでしょう。
しかし「休憩中や動きが止まっている状況では断熱性の高い防寒具を身にまとい、作業中や集中する際は通気性や透湿性に優れたユニフォームやインナーウエアを使用して、体に熱がこもらないようにする」などの工夫を行えば、あまり出費をせずに、効果的な『防寒対策』も十分に可能となるでしょう。
さて、続いては恒例の「オマケ」セクションです。
オマケ:他業界での『防寒対策』まとめ
今回のオマケは、テーマである『防寒対策』にちなみ、他業界や他業種での『防寒対策』について考察していきましょう。
以下にそれぞれまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
【建設業】
・防風・防寒性の高い作業着を着用。
・保温性の高い下着やインナーを活用。
・手袋、耳当て、ネックウォーマー、マフラー、帽子などの小物で露出部を保護。
【農業】
・防風・防水性の高い作業着や長靴を選択。
・手袋は耐水性・保温性を確保。
・休憩時には温かい飲み物を摂取して体温を上げる。
【漁業】
・防水性の高い作業着やブーツを選択。
・保温性の高いインナーを併用。
・海上での冷風に対応するためのフェイスマスクや帽子を着用。
【物流・運輸業】
・防寒具を車内に常備(ブランケット、手袋、帽子など)。
・適切な空調管理でドライバーの体調を保つ。
・起動前のエンジンウォームアップを実施。
【アウトドア業界(キャンプ、トレッキングなど)】
・ダウンジャケットや高機能インナーウエアの使用。
・適切な寝袋やテントを選択して保温。
・携帯用のカイロやヒートパックを活用。
【スキー・スノーボード業界】
・高機能な防水・透湿性のウエアを選択。
・ゴーグルやフェイスマスクで顔を保護。
・中綿やダウンのインナーウエアで体温を維持。
【飲食業(屋外の屋台やテラス席など)】
・ストーブやヒーターを設置。
・暖房用のテントやパラソルヒーターの導入。
・客席に毛布やショールを用意。
【イベント業界(屋外イベントなど)】
・会場内にヒーターやストーブを配置。
・屋外でも屋根や風を遮る仕組みを整える。
・参加者への事前の防寒情報提供や注意喚起。
基本的に『防寒対策』を必要とする業界・業種は、ほとんどが「屋外での業務・作業」を必要とするものばかりとなっています。
中には運送業など「トラック・自動車」において必要な『防寒対策』などもご紹介していますので、当社の仕事にも関連する知識として、あらかじめ知っておくと便利かもしれませんね。
では、今回最後のセクションへと参りましょう!
■冬の現場では『ONとOFFの切り替え』に普段から気を配ろう!
最後は、先程のセクション後半でもご紹介した『ONとOFFの切り替え』について、より詳しく解説していこうと思います。
最初のセクションでも『断熱性と通気性・透湿性の両立』について解説していた通り、これらすべての要素に優れたウエアをふんだんに使用できる状況であれば、仮に厳寒期の屋外作業であってもそれほど困ることはないはずです。
しかし、そのような高機能を備えたユニフォームやウエアは、必然的に高価となり、ユニフォームのように大量に準備するためにはかなりのコストが掛かります。
もちろん、たった一枚のユニフォームで過酷なシーズン期間を乗り切れるわけではありません。
さらに、そのような高機能を備えたウエアは、重く大型になりがちなため、ユニフォームの中に取り込むには難しいものがほとんどです。
ですので、未経験者の皆さんには、できる限り『ONとOFFの切り替え』に普段から気を配るようにして、安価で効果的な『防寒対策』を模範として欲しい、と当社は考えています。
そして、上記のような『防寒対策』以外にも、現場での『ONとOFFの切り替え』を見極められるようになれば、仕事でも「多くのメリット」が得られるようになることを、あらかじめお伝えしておきましょう。
まとめ:防寒対策で冬場もバッチリ!当社のお仕事をはじめてみませんか?
さて今回は、少々気が早い気もする『ユニフォームの防寒対策』についてお送りしましたがいかがでしたか?
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